妊娠生活〜クアトロテストについて〜
クアトロテスト。とは。
妊婦から採血した血液中の4つの成分を測定して、
赤ちゃんがダウン症候群、18トリソミー、開放性神経管奇形である確率を算出するスクリーニング検査。
カットオフ値が1/300、
1/300以上の数値が出たら陽性判定。
つまりはダウン症とかの染色体異常の”確率”がわかる検査。あくまで確率。
ダウン症かどうかを確実に確認するには、
このあと更に羊水検査をしなきゃいけない。
妊娠中期の16w頃に、
「まあ費用2万とかだし一応やっとくか〜。
確率は年齢によるっていうから、27歳の平均値1/1000とかだし、大丈夫でしょ。」くらいな感じで
やったことすら忘れてたこの検査。
検査から二週間近く経ったある日、産婦人科から届いた一本の電話。
「検査結果について、至急お伝えしたいことがあるので、
今日か明日、できればご主人もご一緒に、病院にお越しいただけますか?」
もう頭が真っ白に。
電話によると、医師からでないと伝えられない、電話では何も言えない、
3日後に健診の予約が入っていたが、その時では遅いからすぐ来てほしいとのこと。
その時思ったのは、
「ダウン症だったんだな、、、
多分1/10とか出たんだろうな。。。」
これだけ不妊治療がんばってやっとできた赤ちゃん、
どんな病気があっても育てるし、何よりも大切。
だけど親は子供より長生きできないから、
やっぱり健康であるほうがいい。
泣きながらタクシー飛び乗って病院に向かうと、
いつもは診察1時間以上待つのに、着いてすぐ産科部長の診察室へ。
検査の結果は、
「1/247」
な、なんだ〜〜〜〜〜〜
よ、よかった〜〜〜〜〜
もちろん安心できる数字ではないけど、
1/10とかを想像してたからちょっと拍子抜け。
東尾理子がクアトロ陽性だったって公表した時の数字が1/80とかだったかな。
27歳平均の1/1000からすると高い数字だけど、
247人いたら246人は陰性、一人が陽性。
とはいえ確定診断をするために羊水検査に進みますか?と聞かれたものの、
羊水検査をすることによる流産率が1/300。
おなかに針さして羊水抜くからね。
どうせ産むんだから赤ちゃん危険にさらすことは絶対にしたくなかったので、
羊水検査はしないことに。
先生によると今はエコーの技術がすごいから、重度のダウン症であれば
エコーで既に特徴が現れてるはず、とのことでいろいろと見てもらいました。
見た項目としては、この辺り。
◆首の浮腫
首の後ろのつけねのところにむくみがないか。
ただこれは12~13週くらいの限定的な時にしか現れない特徴なので、
その頃のカルテを見てもらって、所見なしを確認してもらった。
◆指が重なってないか
染色体異常のある赤ちゃんだと、オーバーラッピングフィンガーと言って、
上手にパーができないそうな。超パーしてた。
◆静脈管逆流
染色体異常のある赤ちゃんだと、心疾患がある確率が高い。
心臓の流れ綺麗だったから大丈夫そう。
◆小脳が大きすぎないか
◆大腿骨(FL)の長さが短すぎないか
◆耳の位置が低すぎないか
◆鼻の高さが低すぎないか
この辺が全部大丈夫だったので、1/247の確率も更に下がって1/1000くらいでしょう、とのこと。
そして重大な身体的特徴とかがあればこの時点のエコーでもう確認できるはずだから、
この時点で何も見えないということは、生まれてみて何かあったとしても、
ごく軽微なものでしょう、とのこと。
いったんこの診断をしてもらって安心するものの、
クアトロテスト陽性による不安はこのあと産むまでずーっと付きまとうことに。
私は言いたい、どうせ産む人、まじクアトロテストしないほうがいい。
だって絶対産むんなら羊水検査なんてしないし、
羊水検査しないと結局ずっと確定しなくてモヤモヤするし、
ほんとーーーーーーーーーにクアトロテストはやらなくていい。
もしエコーで明らかに特徴が現れてて、けどいきなり羊水検査はハードル高い、 っていうんならやってもいいと思うけども!
私は本当にこの検査結果に振り回されました。。。。
ただ、この検査をして良かったことは、
ダウン症の赤ちゃんについていろいろと調べたことで、理解が得られたこと。
ダウン症の子ならではの魅力、育てる親の大変さ、
いろいろな側面から知ることができて、
街でダウン症の人を見かけた時に見方が変わったな。
育てるのはもちろん大変だし、身体も弱い。
けどママ大好きでずっと純粋でとってもとっても可愛い。
たまたまだけど、病院の近くの区の施設でたまにダウン症の人たちが
手作りのお菓子を売ってるので、見かけた時は毎回買うようになりました。
うちの子は結果的にダウン症ではなかったけど、
もし染色体異常をもって生まれてきても、
今と同じかそれ以上に可愛がったと思うな。